沖縄礼邦道院へ転籍した際には片道100kmの道のりを週に2日通っていたのですが、当時指導に当たっていた竹尾五十志先生から沖縄県連盟立ち上げの計画に参加するように求められました。
その一環として道院設立を強く勧められたのがきっかけで、それまで指導者の道などは考えたこともありませんでしたが、微力ながら青少年の育成に携わりたいと考えるようになり、沖縄本島北部の中核都市である名護市に沖縄やんばる道院を設立することにしました。
「やんばる」とは漢字で書くと「山原」で、要するに田舎という意味合いなのですが、山と海に囲まれた自然豊かな地域です。
年齢や体格に合わせて、解りやすくコツを教えるようにしています。5歳より受け入れていますが、まずは礼儀作法を集中して教えています。
座り方、立ち方、先生の話に集中する、落ち着いて座禅ができるように指導しています。 小学校低学年には、基本的な技をしっかりと覚えられるようにカリキュラムを工夫しています。
小学校高学年には技はもちろんですが、リーダーとして年下の子供たちを纏められる様になってもらえるように指導しています。
楽しく体を動かし間合いを知るためにスポーツチャンバラを取り入れ、毎回盛り上がっています。
成人には技の術理を解説し、奥深い躁体術を楽しみながら、健康増進を心掛けています。
金剛禅総本山少林寺は仏教のお寺ですので、その教義は釈尊の正しい教えが基本になっています。
釈尊の正しい教えとは何なのか、根本仏教から部派の時代を経て、大乗思想が日本に伝わり、現代仏教があるわけですが、開祖道臣禅師は、葬式などの祭祀を生業とする現状を良しとしませんでした。
金剛禅の底辺にある正しい釈尊の教えを理解し、正しく生きて楽しく暮らすための智慧を学び、寄る辺となる自己となるべく修行を続けたいと思います。
そのためには易筋行である拳法の修練もさることながら、仏教の本質を学び、安らかで豊かな生活を目指したいと思います。
沖縄やんばる道院は、生涯学習としての金剛禅の修行道場です。
少林寺拳法の技は護身の技術ですから、使えなくては意味がありません。
もちろん基本の形は大事ですので、しっかりと修練しますが、実際に運用する練習も重要と考えています。
様々な工夫をして、安全に乱捕をすることで、技を身に着けていきたいと思っています。 スポーツチャンバラや洗濯ばさみ取り乱捕などは子供たちに大人気の練習で、毎回盛り上がっています。
道場に来たら、礼儀正しく、厳格に座禅を行いますが、技術の練習は笑いながら楽しくやることを目指しています。
子供たちを叱ることもありますが、修練の終わりには必ず笑って帰れるように心掛けています。
〇拳法の練習が楽しい
〇練習前に遊ぶのがいい
〇トランポリンが面白い
〇チャンバラが好き
〇先生が怒ると怖い
〇鬼ごっこ楽しい
〇道場が広くて動ける
〇筋トレできる