当初は、糸満市阿波根コミュニティーセンターで修練していた。
区長さんは理解ある方で、「地域の子供たちを鍛えてください」と応援してくれたおかげで、少年部が多かった。
このときの経験が、その後の少年部の指導にとても役立っている。
現在は修練道場を変更し一般拳士の人数が増えている。
沖縄永住者が多くなったことで、これまで細く長く続けてきた沖縄での少林寺拳法だが、これからは太く長く楽しめることと思う。
転籍拳士が多く、「自分はこう習った」と言いつつも、なかなかうまくできないとか、どうしたら前先生の言うとおりに出来るのだろうかと悩みながら道場に来ている拳士に対し、「これはこうだ」ではなく、何に囚われているのかを共に分析し、各拳士が「なるほど」と納得するアドバイスを心掛けている。
拳士にとって道院は居心地の良い空間であることが大切だと思う。
その環境の中で自己の変化と他者への関わりを実感し合い、本当の居心地の良さ(安心)は提供されるものではなく、自ら感じとったときに生まれるもの(立命)であることに気づいてもらいたい。
転勤者や単身赴任者にとっては「憩いの場」というか、沖縄でも少林寺拳法をやれるところがあるという安心感を与えられると思う。
共に汗した拳士が、全国に広がり友達の輪が広がる事も嬉しい事です。
私は小学生の頃から沖縄南山道院で修行しています。
教えてもらった技法を他の人に教えていくことが楽しくなりました。
現在、中学校の教師をしていますが、生徒たちにも少林寺拳法を教えてあげたいと思っています。
これからもいろんな方と稽古して共に学ぶ楽しみを実感していきたいです。 副道院長 金城一輝